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めている。年齢別で見ると、85歳以上の高齢者の中に、1人暮らしの割合が高く、市区部では27.6%、農村部では27.3%を占めている。

(3) 高齢者と子女の別居状況

1992年2月に行われた「上海市高齢者扶養システムについての調査」を見ると、調査対象となった市区部高齢者の平均子どもの所有数は3.5人である。そのうち、子どものいない高齢者が1.8%、1人の子どもをもつ人が14.0%、2人の子どもをもつ人が14.2%、3人の子どもをもつ人が22.8%、4人の子どもをもつ人が19.7%、5人以上の子どもをもつ人が27.5%となっている。一方、1,092人の子どものいる高齢者の子どもとの生活関係をみると、子どもと別々に生活している人は45.3%である。年齢別で見れば、子どもと別居する割合は年齢の上昇につれ、低下する傾向が見られる(表5参照)。しかし、495人の子どもと別居している高齢者についてみると、高齢者の家から最も近くに住んでいる子どもは同一街道(町)に住んでおり、その割合が52.7%を占め、同一区で違う街道に住むのが19.2%、高齢者と同一市で違う区に住むのが22.0%、上海市以外の所に居住するのは6.1%となっている。

 

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また、調査対象となった農村部の高齢者の平均子ども所有数は4.1人である。そのうち、子どものいない高齢者が0.5%、1人の子どもをもつ人が9.0%、2人の子どもをもつ人が11.0%、3人の子どもをもつ人が16.4%、4人の子どもをもつ人が22.2%、5人以上の子どもをもつ人が40.9%となっている。この子どもをもつ高齢者795人の中で、子どもと別居している人は61.1%である。年齢別で見れば、高齢者がすべての子どもと別居する割合は年齢の上昇に伴い、低下する傾向がみられる。しかし、子どもと別居している高齢者486人では、高齢者

 

 

 

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