日本財団 図書館


2. 横浜の生活と福祉

 

まず横浜市と神奈川県の生活と福祉を47都道府県と比較しながらその特徴を概観することにしよう。横浜市は気候温暖、経済的に豊かであり、三渓園、称名寺などの歴史的建造物、文明開化期の面影を残す建造物と日本一の規模の中華街などエキゾチックな雰囲気で魅力ある都市の一つである。加えて海に面した山下公園、港の見える丘公園、それに最近建設されたみなとみらい21地区、横浜市美術館、ベイブリッジなどが横浜の魅力を高めている。

 

(1) 豊かさと生活の安定

 

まず経済的には都道府県比較で神奈川県をみると、一人当たり所得水準では東京都、大阪府、愛知県に続く4位であるが、平均賃金(現金給与)では、図表1が示すように東京都に続く2位となっている。横浜市の平均賃金も大都市では東京都に次ぐレベルであろう。一人平均個人平均預金残高では神奈川県は東京都、大阪府に次いで3位である。神奈川県の世帯当り平均消費額は47都道府県中第一位である。消費者物価指数で調整した、実質購買力で比較すると地方の県との格差は幾分小さくなるが、東京都、大阪府、神奈川県の経済的豊かさは明らかである。(図表4-2-1参照)(図表4-2-2参照)

ただ神奈川県の有効求人倍率は沖縄県、青森県に次いで低い。これが雇用の需給のギャップの大きさを表すのであれば、神奈川県と横浜市は雇用政策にもっと積極的政策を取るべきであろう。(図表4-2-3参照)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION