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年では1割に過ぎなかった。事故全体数の増加もあり、50歳以上の事故は実数では3倍以上の増加となっている(図表3-2-15)。運転免許を持っている高齢者が増加しているためであり、高齢者の運転特性等の分析をさらにすすめ、免許更新時の高齢者向けの講習等の実施も考慮されて良い(図表3-2-16)。

火災については、例えば救急車の搬送状況をみた場合、火災による搬送者中、60歳以上の者は4分の1を占めている。交通事故による60歳以上の者の搬送者割合は1割であるから、火災の方が高齢者の関わる割合が高い。また水難では、搬送者の3割以上が60歳以上の者であった。なお急病では60歳以上の者は4割以上を占めている(図表3-2-17)。

 

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また災害については、例えば地震について、市民のなかでも、高齢者の大地震に対する不安感は、男女とも他の年齢層よりも高い(1995年)(図表3-2-18)。近隣の人的ネットワークによる、高齢者に対する火災や災害時の対応を検討する必要がある。

 

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