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● 年齢別

年齢別でみると、転入の場合、前期高齢者では「変わらない」という評価の者が26.3%で、やや多い。

転出の場合、転出して「よかった」とする者は前期高齢者の55.0%に対し、後期高齢者では62.9%と、差がみられる。

● 市内転居者

市内転居者では、市内転居して「よかった」が63.5%で最も多く、市内転居しても「変わらない」が21.9%、市内転居しても「よくなかった」は9.1%であった。

 

・移動して「よかった」が6割。「変わらない」が2〜3割。「よくなかった」は1割。

・市内転居者は、「よかった」という者が多いのは、配偶者との死・離別や、本人が老人ホーム等に入るための市内転居の場合。

 

● 男女、年齢別

さらに男女・年齢別では、転入の場合、男は前期高齢者に比べて、後期高齢者に転入して「よかった」とする者が多い(前期:62.6%、後期:66.9%)。逆に転入しても「変わらない」とする者は前期高齢者が31.0%であるのに対し、後期高齢者は15.5%と少なく、転入したが「よくなかった」とする者は、前期高齢者が3.0%であるのに対し、後期高齢者は7.3%と多くなっている。

つまり、男の転入者の場合は、前期高齢者に比べ、後期高齢者になると、「変わらない」から、「よかった」と「よくなかった」の両方に評価が分かれる傾向にあることが分かる。

女の転入者の場合は、男とは逆で前期高齢者に比べて、後期高齢者に転入して「よかった」とする者が少ない(前期:66.4%、後期:61.0%)。転入しても「変わらない」とする者は前期高齢者と後期高齢者はほぼ同率であった(前期:23.1%、後期:23.5%)。同様に、転入したが「よくなかった」とする者も、前期高齢者と後期高齢者はほぼ同率であった(前期:7.3%、後期:7.0%)。

つまり、女の転入者の場合は、男とは異なり、前期高齢者に比べ後期高齢者になると、転入して「よかった」とする者が少なくなる傾向がある。

 

 

 

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