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● 男女別

男女別に移動者の主な移動理由をみる。まず転入者については、男女とも第3位までの理由は同じであった。第1位は、「家族と同居するため」(男20.4%、女21.8%)で、ついで、「家族と近居するため」(男15.3%、女14.7%)、「住宅事情」(男11.5%、女9.0%)である。

転入者の男女で、差が大きい理由をみると、やはり男では「退職」が10,9%みられるが、女では3.8%と少ない。逆に「死・離別」が女では7.6%みられるが男では3.3%と少ない。

つぎに、転出者については、男の場合、「住宅事情」(25.9%)が第1位で、ついで「家族と同居するため」(16.9%)、「家族と近居するため」(14.6%)となっている。女の場合には、「家族と同居するため」(24.8%)が第1位となっており、第2位は「住宅事情」(19.6%)、第3位は「老人ホーム入所のため」(8.5%)となっているのが目立つ。

市内転居者については、男女ともに、「住宅事情」(男42.0%、女34.8%)が最も多く、次いで男女ともに、「老人ホーム入所のため」(男17.6%、女22.8%)である。

● 年齢別

高齢者のいろいろな属性についての移動理由の特徴をみるために、年齢別の移動理由の割合が、転入者、転出者の総数よりもかなり大きいものをみることにする。

まず、転入者については、65〜74歳の前期高齢者で特に多い理由としては「退職」が、転入者全体で6.2%であるのに対し10.6%、「家族と近居するため」が全体15.0%に対し18.3%となっている。75歳以上の後期高齢者では、「家族と同居するため」が24.1%と、転入者全体での21.3%より高くなっている。他には「家族の介護を必要とするため」が全体の6.9%に対して11.8%。「老人ホーム入所のため」が全体の3.6%に対して5.2%。「病院に入院するため」が全体の3.4%に対して5.8%となっている。

転入者の場合、前期高齢者では退職や家族との近居が主な転入理由であるが、後期高齢者では身体状態に起因する理由が転入理由となっている。

つぎに、転出者についてみると、65〜74歳の前期高齢者で特に多い理由としては「家族と近居するため」が、転出者全体で9.6%であるのに対し14.3%となっている。75歳以上の後期高齢者では、「家族の介護を必要とするため」が8.5%と、転出者全体で4,7%より高くなっている。他には「老人ホーム入所の

 

 

 

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