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なお、転入者総数の性比は125.6、転出者総数のそれは140.1、市内転居者総数では96.5(区間移動者は98.0、区内移動者は95.3)で、転入、転出では男子の数が女子の数を上回り、65歳以上の者の性比とは対照的である。市内転居でも、移動者総数では男子の数は女子よりやや少ないものの、男女の差は移動高齢者の場合よりも少ない。

平成7年国勢調査によると、札幌市の人口総数に占める65歳以上人口の割合は、11.5%である(表1-3-8)が、前章で述べたように、平成9年1月1日から5月81日までの期間における転入者総数に占める65歳以上転入者の割合は2.7%、転出者総数に占める65歳以上転出者の割合は8.3%、市内転居者総数に占める65歳以上市内転居者の割合は5.1%であり、移動人口に占める高齢者の比重は、人口総数の場合と比べて、かなり小さい。

65歳以上移動者の年齢構成をみると、65歳以上人口総数におけると同様に、転入、転出、市内転居ともに高齢になるほど全体に占める割合は小さくなる。65歳以上人口を前期高齢者(65〜74歳)と、後期高齢者(75歳以上)とに分けると、平成7年国勢調査結果による札幌市の65歳以上人口のうち、前期高齢者の割合は63.3%、後期高齢者の割合は36.7%である。これに対して、この5か月間における65歳以上移動者のなかの転入では、前期高齢者が56.4%、後期高齢者が43.6%であり、転出では、前期高齢者が59.6%、後期高齢者が40.4%を占める。

 

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