皆さん、2日間にわたりましたアジアの叡知会議、“Asia‐Looking to the Future”いかがでございましたでしょうか。
リードさんから、また多くの先生方から、私どもに激励をいただきました。自信を持って前進をしたいと思います。ありがとうございます。
この企画をいたしました時、アジアの通貨、金融危機がこのような状況になるとは思ってもおりませんでした。講師の先生方の叡知と、このたびの熱い討論が、この危機も吹き飛ばしてくれるのではないかと、非常に力強く思っております。さらに重要な局面を迎えることになりましても、決して悲観的なことはなく、この事態が教訓となりまして、よりよい未来ヘの礎を築く糧となることを確信しております。
振り返りますと、我が国にいたしましても、アジアの地域にいたしましても、経済大国あるいは世界の成長センターと持ち上げられまして、個人も企業も国家にも過信、おごりがあったのではないかと、一つの反省も生まれております。環境の問題、貧困、難民、食糧等々諸課題がありますが、アジア太平洋地域が社会、文化、経済、さまざまな分野で真摯に一層緊密な交流を深めまして、良好な信頼関係の上に立って、協調の場を積極的につくっていく努力が何よりも大切であろうかと思っております。
そういった意味で、このフォーラムは当センター10周年を記念いたしますにふさわしい、刺激的で感動的なまことに有意義なフォーラムでありました。
アジア太平洋地域の6カ国と、国内からお集まりくださいました先生方に改めて深く感謝を申し上げますとともに、会場の皆様、ご支援をいただきました関係機関の背様方ともどもこの地域に揺るぎない平和と繁栄の未来が築かれますことを心から祈念をいたしまして、閉会のごあいさつとさせていただきます。
ありがとうございました。