[写真:スイマガ1998.1 p4]
●青山綾里:1982年生まれ,近大付属中→近大付属高(イトマンSS),100m=58.79(1998)。アトランタ五輪選考会100m予選でスタートとターン後の潜水キックを有効に使い1分の壁を初めて破った。アトランタ五輪100m6位。パース世界選手権100m決勝で前半33m付近まで潜水キックを用い,50mで世界記録を0.87秒凌ぐ26.88秒で抜け出し,ターン後も13m付近まで潜水キックを行った。ラストでわずかにトンプソンにかわされたが58.79の日本記録で銀メダルを獲得した。また400mメドレーリレーでも4-06.27の日本記録を達成し,日本女子競泳史上リレー種目で初めての銅メダル獲得に貢献した。なお、バタフライのスタートおよびターン後の潜水が15mに制限されるルールが適用されない最後の大きな国際大会だった。
[写真:スイマガ1996.9 p17]
謝評:選手の写真については,・日本水泳連盟およびベースボールマガジン社等の協力を得た。
●参考文献
1)字田久寿秀 「思い出と希望」日本水泳連盟機関誌 水泳 No.101/102,p22,1954。
2)初田恭江 「第8回アジア大会報告」月刊水泳37号,pp.65−66,1979。
3)古橋廣之進 水泳,講談社,p72,1989
4)宮畑虎彦・杵淵政光,水泳,不味堂,pp.78-79,1962。
5)長澤二郎 「ドルフィン泳法 僕の場合」日本水泳連盟機関誌 水泳 No.105 p.30-32,1955。
6)スイミング・マガジン編集部(編),ザ・スーパースイマーズ92,ベースボール・マガジン社,P.412,1992。
7)山本幸子 「『青木まゆみ伝説』のそれから」文藝春秋にみるスポーツ昭和史 第2巻,文藝春秋,pp.573−578,1988。