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3歳から水泳を始め,高2まで自由形長距離を専門とし,800mと1500m自由形で日本記録を出した。バタフライが世界に近いために転向した。大学卒業後のソウル五輪200mで,150mまでは7〜8位だったが,最後の50mは悔いのないようにとスパートした。決勝進出者中最も速い33.46で泳ぎ,6位入賞と日本記録を達成した。

[写真:スイマガ1988.8 p15]

 

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●司東利恵:1973年生まれ,春日部共栄高→日大(イトマン埼玉),200m=2-10.00(1991)。第6回世界選手権200m2位。バルセロナ五輪100m8位,200m5位。世界選手権で女子選手として初めて銀メダルを獲得した。このとき200mのレースで最後の50mに勝負をかけたのは作戦ではなく,本能だと述べた。しかし,バルセロナ五輪では2分8〜9秒台を出すために,あえて前半を世界選手権のときより1.05速く折り返したが,後半伸びず2-10.24だった。

[写真:スイマガ1991.9 p6]

 

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●漢人陽子:1974毎生まれ,浜松商高(浜名湾クラブ),日100m=1-00.39(1991)。第17回ユニバーシアード大会100m&200m優勝。第6回世界選手権100m7位,200m6位。エドモントン・パンパシフィック大会で10年前の日本記録を破った。漢人氏は,司東氏に勝った後,「一度勝てたのだから今度負けると余計悔しいと思う。常に目標ではあるが,負けないようにがんばりたい」と語った。

[写真:スイマガ1991.3 p15]

 

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●春名美佳:1978年生まれ,平岡中→加古川西高(ピープル加古川)→筑波大,192-09.88(1992)。中2のときのバルセロナ五輪で,150mまで6位だったが,最後の50mを32.60と他の選手より1秒以上速く泳いで200m4位に入賞し,2分10秒の壁を初めて破った。アトランタ五輪200m7位。[写真:スイマガ1993.6増刊 p6]

 

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●鹿島瞳:1980年生まれ,東京立正高(セントラル池袋),200m=2-08.69(1996)。五輪選考会200m決勝で大きくフラットに泳ぐことを心がけ,一年前の自己ベストより3.72速く泳ぐ2-08.69の世界歴代8位にあたる日本記録を達成した。アトランタ五輪100m4位。

 

 

 

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