岐阜県剣道道場連盟
会 長 平野恭弘
「心の教育」を重点に置き、「全国アクションプラン」等の家庭教育推進策や、ボランティア活動の体験を発表する「ハートフル子供フォーラム」の開催等の道徳教育拡充策を盛り込む方針を文部省が固め、要求額9,400万円となりました。
しかしながら、着手にいたる具体性、継続性に不透明感を隠すことが出来ません。更に登校拒否生徒9万4,000人と前年より1万3,000人の急増の線を辿り、また、あのおぞましい限りとしか云いようのない神戸少年殺人事件にみられる、犯罪の低年齢化の現実にもっと我々は目を大きく見開き、危機感を抱き、強く叫び、次代を担ってもらう少年とともに精進していかなければならないと切に思う次第です。
このような時、「一燈が一万人集まれば万燈になる」如く、素晴らしい選手の皆さんの参加により、この岐阜に大きな灯火を燃やして頂き、誠にもって感謝する次第でございます。
そして『「道」とは抽象的な観念でなく、厳然たる実践』といわれますように、全国各地の立派な先生方の、我が身を顧ぬえ尊い御指導の賜物であるところの、選手の皆さんの御活躍を祈願するとともに、社会が大衆化すればするほど、優秀な指導者を必要とされる点から、今日、本大会に出場された選手の皆さんの中から、各地区において素晴らしい指導者が生れ、育つことを心底より強く切望致します。
終に準備に、物心両面から御支援、御協力頂いた皆様方に、厚く御礼申し上げ私の挨拶とさせて頂きます。
