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4) SIG社の走行装置

スイスのベルン市のために、Schindler/SIG社が開発した軸距3.25mの直接4輪独立車輪を装架した4輪走行装置で、台車粋中央の左右各々装架されたモーターから長いカルダン軸で駆動され、曲線路では連接部の車体折れ角によりリンクで操舵される。積層ゴムの一次ばねの上に、台車粋中央に長手にのびるけん引はりがボール心ザラを介して乗り、けん引はりの両先端に横ばりが固定され、両横ばりの先端、即ち四隅のフレキシコイルばねにより車体荷重を支持する。ブレーキは油圧式ディスクブレーキがモーター軸に備えられている。

 

 

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これは1軸台車と呼ぶには若干抵抗があるので、敢えて4輪走行装置と呼ぶことにしたが、 ADTranz社からCOBRAの名称でチューリッヒに1996年に納入された。これは前述のエッセンの試作車の流れを汲むものとして理解される。

 

 

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