アーヘン工科大学のFrederich教授の特許に基く独立車輪付1軸台車(EEF)で、1990年9月よりカッセル市の低床路面電車NGT6C形(Duwag製)に使用されている。独立車輪であるから車軸はなく、従来の輪軸のような両側の車輪による自己復元力や自己操舵能力はないが、Frederich教授の発明による車輪単独の自己操舵性を付与している。即ち、円弧踏面による輪重Frの軌間内側への水平分力を利用して、曲線で車輪とレールにアタック角が生じると、車輪の外に位置する転向点まわりに復元モーメントが生じ、車輪をラジアル方向に操舵する。