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Period to the Present"in Empire and Society: New Approaches to Russian History ed.by Teruyuki Hara and Kimitaka Matsuzato (Sapporo, 1997),pp.181-216.

(27) 前出のドロホブィチ地区国家行政府長官代理ホミツィキーからの聞き取り。

(28) 1993年の十月事件(大統領クーデター)により首長公選制への移行が遅れ、また執行権力強化の傾向がいっそう強まったのは事実であるが、これは、改革の方向を転換したものとは言えない。

(29) たとえば、水不足が深刻で市周辺半径70キロメートルに渡って水源を確保しなければならないリヴィウ市と周辺の町村ソビエトとの間で水資源をめぐって紛争が起こったが、州ソビエトはこの対立を調停できなかった。インタビュー:リヴィウ州国家行政府組織部指導員ナザール・クラヴェツィ(Nazar Kravets’)、31 ? 97、リヴィウ市。

(30) 正確には、「ウクライナ・ソビエト社会主義共和国人民代議員ソビエトと地方自治に関する」ウクライナ・ソビエト社会主義共和国法:Ofitsial'noe izdanie: Zakon Ukrainskoi sevetskoi sotsialististicheskoi respubliki o mestnykh naradnykh deputatov Ukrainskoi SSR i mestonom samoupravlenii.

(31) Gorbachev V.P.“Gorodskoe samoupravlenie v Ukraine(po reforme 1870 goda)”,Dissertatsiia na soiskanie uchenoi stepeni kandidata istoricheskikh nauk, Natsional'naia iuridicheskaia akademiia Ukralny (Khar'kov,1995),pp.103-109.

(32) 正確には、1995年連邦地方自治法施行の後も、リペツク州、スヴェルドロフスク州およびいくつかの民族共和国がこの兼任制を存続させている。ウクライナの例とあわせ、執行権力の長・立法権力の長の兼任制が、「資本主義への権威主義的移行」を選択した国・地域によって望ましい方法とみなされていることがわかる。

(33) 州と地区については、その執行機関が国家化された1992-94年の大統領代表制期には、ソビエト議長と(執行権の長である)大統領代表とは分立した。新憲法下で州・地区行政府が再び国家機関化されたので、近い将来、州・地区ソビエト議長は、再び、州・地区国家行政府長官とは別に、当該ソビエトから選ばれるようになる見通しである。

(34) Zakon Ukrainy vid 5 bereznia 1992 roku "Pro predstavnyka Prezydenta Ukralny".

(35) Zakon Ukralny bid 26 bereznia 1992 reku“Pro mistsevi rady narodnykh deputativ ta mistseve i rehional'ne samovriaduvannia”.

(36) ”Polozhelila pro mistsevu derzhavnu adninistratsiiu".

(37) 州、キエフ市、セヴァストポリ市の大統領代表は、大統領自身によって任命された。地区とキエフ市の市区については、それぞれ州大統領代表とキエフ市大統領代表による推挙に従って、大統領が大統領代表を任命することとされた(3月5日法第1条、第2条)。

(38) 3月26日法は、州・地区ソビエトにミゼラブルな権能しか与えていない(第51条)。これは、地方国家行政府が持つ巨大な権能(4月14日布告第15項)と対照的である。つまり、実態的には、大統領代表=地方国家行政府は、かつてのソビエト執行委員会を継承したのではなく、ソビエトそのものを継承したのである。

(39) Zakon ukralny vid 3 liutoho 1994 roku "Pro formuvannia mistsevykh orhaniv vlady i samovriaduvannia”

(40) 前出のリヴィウ州国家行政府組織部指導員クラヴェツィからの聞き取り。

(41) Pro vnesennia zmin i dopovnen' do zakonu Ukralny "Pro formuvannia mistsevykh orhaniv vladi i samovriaduvannia”.

(42) Ukaz Prezidenta Ukrainy vid 6 serpnia 1994 roku "Pro zabezpechennia kerivnitstva strukturamy derzhavnoi vikonavchoi vlady na mistsiakh”.

(43) Mikhail Pogrebinskii, "Konflikt mezhdu ispolnitel’noi i zakonodatel'noi vetviami viasti (Ukrainskii opyt)”,Paper presented at the International Conference”Ukralne and Russia in Their Historical Encounter", Columbia University,September,21-23th,1995.

(44) 「ウクライナ最高会議とウクライナ大統領の間での憲法合意-ウクライナ新憲法採択までの期間のウクライナにおける国家権力と地方自治体の組織と機能の主要な基礎について」:”Konstytuisiinyi

 

 

 

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