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(キ) コミュニティ施設の今後のあり方

a 一元的発想から多元的ネットワークへ

固く生真面目な施設から楽しく面白い活動へ、高齢者のみが集まる単層的空間から老若男女が集まる刺激的で楽しい場の創出を図る。高齢者から婦人、子ども、身障者がともに使える雑居的コミュニティ施設とする。

b 関連する行政・施設との連携を図る。

行政機関施設、スポーツ、レクリエーション施設、福祉施設など、コミュニティを支え関連する施設と連携する。

c まちづくりセンターや地域の集会施設との連携

まちづくりセンターや地域の集会施設、あるいは集落の共同施設(いわゆる地区公民館)などの各コミュニティ施設を、相互にネットワークの形成を図る。まちづくりセンターには温泉風呂、娯楽室など「くつろぎの場」の機能が充実している。また、図書館、料理教室などがあり、まさにコミュニティホールである。各区にあるコミュニティ施設を、単層機能から楽しめる施設へ脱却するために、施設利用の仕組みの工夫や所要の機能の付加、施設間の連結などのほかに、廃校転用の主要な機能の一つにあげられる、新たな複合的なコミュニティ施設に組み替えることなど検討する必要がある。

d 地域的社会的に不利益な人々にとっての優先的施設とする。

こもりがちになるハンディキャップのある人たちを優先する施設的配慮を今後とも推進する。

o 公社化民営化への取組

比較的自由な運用が可能な公社など、民間法人としての展開を検討する。

(ク) 留意点

・車で来る人のために駐車場の整備が求められる。

・高齢者たちの保養的憩いの場として、高齢者サービスに気を配る支援体制が求められる。

・日常的に身近な施設としてアクセスを考慮する。

 

 

 

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