[3] ひとりぐらし高齢者共同生活の家
(ア) 主旨
ひとりぐらし高齢者共同生活の家とは、ひとりぐらしの高齢者が、それぞれの地域において健やかで安心して暮らすことができるよう、相互に助け合って共同生活できる場を提供し、地域社会で支えることにより、ひとりぐらし高齢者の不安や孤独感の解消と生活の安定を図る施設である。一部自治体では空き家や遊休公共施設の有効利用や小規模ホーム型などの形態をもって実施されている。
(イ) 機能と条件
・共同生活の円滑な運営と居住者の不安を解消するとともに、日常生活に関する相談、援助、助言、緊急時の対応などを行う。
・共同生活が円滑に行えるよう、地域住民などにより支援活動や交流活動を積極的に推進する。
・管理運営は、行政の直営以外に社会福祉協議会などへの委託方式もある。
(ウ) 廃校利用にあたっての留意点
・共同生活施設として、私人の住居として利用されるため、一般の公営住宅などと同様に、各自の居室の個人プライバシーを極力守ることから規制は最小限にとどめるため、改築には住宅なみの工事費がかかる。
・校舎の規模が大きいため、他の施設との併存も考えられる。