[2] シルバーハウジング
(ア) 主旨
シルバーハウジングとは高齢者が自立して安全かつ快適な生活を営むことができるよう、その在宅生活を支援するための公的住宅である。市町村における地域高齢者住宅計画などの計画に基づき、住宅施策と福祉施策の密接な連携の下に、ハード・ソフト両面にわたり高齢者の生活特性に配慮した住宅の供給を建設省と厚生省が協力してモデル的に推進することにより、高齢者の居住の安定と社会福祉の増進に資するものである。
(イ) 廃校利用に当たっての留意点
・公的住宅であることが前提である。
・戸数は概ね30戸の設置が基準であり、単身用居室のみの場合でも居住面積だけで1,200m2位は必要となり、現状の校舎だけでは対応できない。
・バリアフリー化や入浴設備の設置など、福祉施設の整備として詳細な基礎的・誘導的基準があり、かなりの改築が予想され、建物の耐用年数や工事費用などに留意する必要がある。
・住宅機能のみならず、趣味の場などの付帯施設の設置も考えられる。