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(3) 但馬地域及び香住町における∪ターン者の就職状況

豊岡・八鹿Uターンバンクに登録されているUターン就職希望者数(平成9年3月末現在)は、但馬地域全体で約5,600人であり、6割近くを学生などが占めている。

登録者の就職率は、一般が55%、学生などが45%であり、「2人に1人がUターンを実現している」ことになる。男女別では、一般、学生などともに女性の方が高い就職率となっている(一般:男性46%、女性69%、学生など:男性42%、女性46%)。

本町については、登録者数は、一般115人、学生など152人で、一般は男性、学生などは女性の方が多い(一般:男性70人、女性45人、学生など:男性66人、女性86人)。就職率は、一般が42%、学生などが50%で、但馬地域全体に比べてUターンの実現性はやや低いものとなっている。男女別の就職率では、但馬地域全体と同様に、一般、学生などともに女性の方が高い(一般:男性39%、女性62%、学生など:男性47%、女性52%)。

就職先の業種・規模をみてみると、一般は「卸・小売業」、「サービス業」で従業員数「29人以下」のところが多く、学生などでは「金融・保険・不動産業」、「サービス業」、「製造業」、「卸・小売業」で「500〜999人」、「30〜99人」、「100〜299人」、「29人以下」のところが多い。

また、本町の若者Uターン者に実施したアンケート結果からは、回答者の4割が町内に希望する職業をみつけたことをきっかけにUターンしており、職種は「公務員」、「その他の勤め人」(水産加工業、民宿・旅館業、商店、建設業、公務員、団体職員を除く勤め人)、「建設業の正規従業員」、「団体職員」の順で多く、世帯年収は「300〜500万円未満」、「500〜700万円未満」が多い。

本町における雇用条件の問題点としては、業種が水産加工業にほぼ限定され多様性に乏しいことと、立地的に鳥取市に近いため、賃金水準を兵庫県より低い鳥取県に合わせる傾向がみられること(1993年1人当たり課税対象所得水準値:全国平均を100.0とした場合、兵庫県104.2、鳥取県75.7)であり、これらのことがUターン阻害要因として大きく影響しているものと思われる。

 

 

 

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