カ ネットワーク解析
道路網などの網状のデータを用いて、最適経路の探索や、近隣施設の抽出、商圏の検出などの解析をおこなう機能である。
この機能により、例えばカーナビゲーションシステムにみられるように出発地から目的地までの最短ルートを検索する、あるいは自宅から自動車で最も早く行ける病院を検索するといった処理が可能となる。
2 省庁におけるGISへの取り組み動向
本節では、GISに関連する最近の国における動向のなかで、特に本調査研究に関連するものについて説明する。
(1)地理情報システム(GIS)関係省庁連絡会議
ア 地理情報システム(GIS)関係省庁連絡会議の概要
地理情報システム(GIS)関係省庁連絡会議(以下「連絡会議」という。)は、各行政機関による地理情報システム(GIS)の効率的な整備及びその相互利用を関係省庁の密接な連携の下に推進するため、内閣に設置された機関である。平成7年9月に課長級の機関として設置された地理情報システム(GIS)関係省庁連絡会議(以下「旧連絡会議」という。)が局長級に格上げされたもので、議長は内閣内政審議室長が務め、22の省庁の局長、審議官級が構成員となっている。
イ 国土空間データ基盤の整備及びGISの普及の促進に関する長期計画
連絡会議では、旧連絡会議が平成8年6月に公表した「中間とりまとめ」を受けて平成8年12月に「国土空間データ基盤の整備及びGISの普及の促進に関する長期計画」(以下「長期計画」という。)を公表し、概ね21世紀までに実施すべき事項を示した。
以下に、その主な内容を示す。