ア 地図の入出力機能
GISで利用するための地図を、ディジタイザとよばれる座標読取装置やマウス、またスキャナとよばれる画像読取装置を用いて、コンピュータで扱える形式で入力したり、プリンタやプロッタなどの地図出力機器を用いて紙に出力するための機能である。
ディジタイザやマウスで入力されたデータはベクトル形式というX、Y座標の形式でコンピュータに格納され、スキャナで入力されたデータはラスク形式という画像データとして格納される。
イ 地図の拡大・縮小・移動
画面上に表示されている地図を拡大・縮小・移動する機能である。
ウ 検索・集計機能
画面上に表示されている地図を任意に検索し、その個所の情報を表示したり、属性データに任意の条件を与え、該当する個所を地図上に表示したりする機能である。
また、任意の条件のもとに属性データの集計をおこなうこともできる。
エ 距離・面積計測機能
画面上に表示されている地図の距離や面積を計測する機能である。
オ 地図の空間分析
異なる2つ以上の地図データを重ねあわせる(オーバーレイともいう)ことにより、紙の地図だけでは判断が難しいような地図データの空間的関係を把握することができる機能である。
この機能により、例えば、駅から半径500mの範囲と、土地利用及び道路網の地図データとを重ねあわせ、駅から500mの範囲内にある、幅員6m以上の道路に面した80坪以上の空き地を自動的に抽出するといった処理が可能となる。