【“農”のレクリエーション活動のための主要な施策・事業】
□ 採農参加型レクリエーション活動
農業に関連するレクリエーション活動は、芋掘りや果物のもぎ取り、生産物の食材提供などのほかに、農業そのものをレクリエーションとするもの(クラインガルチンなど)も盛んになっているが、谷津田、里山など地域の農的環境を地域の貴重な生活環境の一部として再認識し、その再生過程を取り入れた形態のレクリエーション活動も広がりつつある。
◇ 休耕田の活用、再生活動を通じてのレクリエーション
● 本地域では、特に山間部において谷津田の休耕田化が見受けられるが、周囲の状況をレクリエーション利用的な観点からみると、利用しやすい山林に囲まれ、アクセスも容易であり、活動に手頃な規模の水田もあり、そのようなフィールドを活用しながら、田植え、草取り、稲刈り、精米、餅つきなどのレクリエーション体験の展開を図る。
□ 農業文化を伴うレクリエーション活動
農業文化は本地域のアイデンティティーを構成する大きな特徴であり、地域の伝統的財産である。各種の農業技術に関するもの、農業生産に関連する行事、お茶の栽培のような地域特有の農業形態などレクリエーション活動の中で利用可能のものも多い。
◇ 地域独特の農業文化体験
● 常北町から七会村にかけてのお茶の栽培が盛んな地域では、個性豊かな風景の中での田舎歩きは趣がある。さらに、実際に茶摘みやお茶の手揉み、農家の庭先での新茶の提供など地域独特の農業文化体験をレクリエーション活動の一貫として展開する。
◇ 農芸体験
● わら細工や竹細工など次第に失われつつある地域独自の農芸を、その技術の伝承とともに地域を訪れる人のレクリエーション体験として活用する。