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(3) レクリエーション活動展開の手法

ア エコミュージアムシステムによるレクリエーション機能整備

本調査研究の中では、レクリエーション活動を通して地域のもつ魅力や可能性を見つめなおし、広い意味での地域振興を図ることを大きな目的としている。

この取り組みにおいては、地域の自然、歴史、文化、産業など様々な地域資源を掘り起こし、活用していくことが大切であり、また、地域住民の理解と参加が必要である。

エコミュージアムは生活・環境博物館とも訳されるもので、まさに上記のような取り組みに対して一定の方向性を与えるものとして認識され、本地域におけるレクリエーション活動の幅広い領域を支える基本的なシステムとしての応用が可能である。

具体的には、地域に存在する様々な資源(サテライト)を活かしながら有機的に結び、特定の分野のレクリエーション活動の拠り所となりまた種々のレクリエーション情報の集約。発信機能を担う施設(コア施設)を中心としてレクリエーション活動のネットワークを形成する。

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イ 連携した地域イメージの構築

地域イメージを創出していくことは、レクリエーション活動そのものに直接結びつくものではないが、地域を訪れる人々の印象として残っていくものであり、レクリエーション活動が展開される背景を形成する重要なテーマである。各地の事例をみても、田園風景や街並みなど地域を印象づける景観づくりに力を入れ、大きな成果をあげているものも少なくない。

本地域では、基調としてのどかで落ちつきのある田園、里山の風景を置き、そのような環境が残る地域の保存とともに、積極的に創り出していくことを基本とする。

また、そのような基調となる環境づくりに加えて、地域内の主要幹線道路のイメージづけや多くの人が集まる公共系の施設やレクリエーション施設などについても、地域イメージの共通化を前提としたコントロール手法の確立など、地域の共同事業として取り組み、地域イメージの創出を図っていく。

 

 

 

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