2. 各町村におけるまちづくりの方向
(1) 既往計画の概要
各町村ごとに現行の総合振興計画から、まちづくりの方向や主要施策、レクリエーション分野における振興方策などを明らかにする。
常北町は「第3次総合計画後期基本計画」(平成8年3月策定、平成12年目標)、桂村は「第3次桂村総合計画」(平成3年3月策定、平成12年目標)、御前山村は「御前山村第三次総合計画」(平成9年策定、平成17年目標)、七会村は「七会村新総合計画後期基本計画」(平成9年3月策定、平成13年目標)から整理した。
(2) 各町村の振興方向の総括
各町村で現在取り組んでいるまちづくりの指針となっている総合振興計画(基本構想、基本計画)の内容を要約整理すると、共通したテーマとしては、山林、河川などの自然環境を基調としている点がまず第一にあげられる。自然環境との距離、対処の仕方は、「共生」(常北町)、「体験」(桂村)、「景観」(御前山村)「保全」(七会村)と特色があるが、いずれもそこから発想を展開している点では一致している。
次に、観光振興や、観光と地域の産業の連携という部分も取扱いの大小はあるものの、共通した項目である。具体的には、観光農園、体験農園、特産品開発と観光的な流通などがあげられる。また、産業振興や地域のにぎわいを高める大きな拠り所としても観光に対する期待感は高くなっている。