にいえば、うまく情報発信することができればかなりの多くの交流人口を呼び込むことが可能になる。
全国各地域でも、交流促進に向けた中核的な施設や、さまざまなレクリエーションおよび宿泊機能を備えた複合的な施設が整備されることにより、地域振興の象徴的な役割を担っている。
中山間地域から遠隔地にある都市部に向けた情報発信を行う際には、ひとつの自治体にとどまらず周辺も含めた地域全体の情報を発信・提供したり、地域内外の交流の場となる拠点を整備することにより、各地域のイメージアップや人材育成・交流がより促進されることとなる。
ウ 地域が保有する自然・文化資源を最大限に活用した機能整備
都市住民の観光・レクリエーションニーズをみると、旅行における行動として、自然の風景の鑑賞、名所・旧跡の見学、温泉での休息、スポーツ活動などがあげられている。
また全国の中山間地域では、地場産品、自然景観、産業といった地域固有の自然・文化資源を活用した機能整備による地域振興が進められ、一部で成功を収めている。
今後、中山間地域で機能整備を進めるにあたっても、新たな分野の機能導入を進めるより、むしろ森林、河川、温泉、有形・無形の郷土文化などそれぞれの歴史や風土に根ざした地域の自然・文化資源を最大限に活用したレクリエーション機能整備が求められる。
エ バリアフリー型の施設整備
近年、高齢者の旅行ニーズが高まっているなど、今後高齢化の進展にともない高齢者のレクリエーション活動の活発化に対応することが重要となっている。また全国で各種の施設を整備する際にも、多様な人の来訪を促すためにバリアフリー(段差などの物理的障壁の除去)型の施設整備をすすめるなどの事例がみられる。
そこで高齢者や障害者などハンディキャップを有する客層の増加やニーズの多様化に対応するための、バリアフリー型のレクリエーション機能整備がこれまで以上に求められることになる。