屋根のない博物館(北海道白老町)
背景・豊かな自然や歴史・文化的遺産はもとより、産業を含めた町全体を博物館としてとらえ、これらの資源を博物館として位置づけ展示・公開するもの。
・教育委員会が生涯学習の一貫として主導したもので、事業内容としては主要24アイテムを絞り込み、これらをネットワーク化するとともに、施設建設あるいは駐車場整備、サイン等を順次整備する。
特徴・町内を4エリアに分け、展示アイテムを自然、歴史・文化、産業、芸術の4分野に区分
・総事業費は2000年(平成12年)までの合計で7億5,000万円の予定。
課題・ハード面先行からソフト面の充実を重視する方針への転換
・ふるさと見学会の実施、屋根のない博物館企画運営協議委員会の設置等
屋根のない博物館通りにあるサイン
枇杷倶楽部(千葉県富浦町)
背景・優良農地や自然環境を損なうことのない地域の活性化策としてエコミュージアムの概念に着目
特徴・コア施設として「枇杷倶楽部」を建設し、周辺に点在するビワ農園や花井農園などをサテライトとして整備。
・枇杷倶楽部は物販、業務用と来館着用の加工室「ファクトリーコーナー」、ギャラリーと多目的ホールの「カルチャーコーナー」で構成。通産省の援助でビワの加工品開発。開設事業費3億9,090万円。建設省「道の駅とみうら」の認定
・花倶楽部は約4,000坪の花摘み園。1,500坪の花摘みハウスと物販。事業費約1億円
・イチゴ園は160坪。事業費約600万円
・3施設の運営は町100%出資の株式会社が担当し、年間700万円のテナント料を町に支払っている。
課題・観光農園の枠をこえた博物館としての文化性、独自性を打ち出すこと
・岬にまつわる物語を劇化した人形劇を催す常設劇場の計画
1993年オープン
事業主体: 富浦町
エコミューゼ構想のコアとなる枇杷倶楽部