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ウ 整備効果代表事例

(ア) 吉備高原地区(岡山県)

a 農業面での効果

・ 空港とのアクセス向上などによる、ネットワーク効果

・ 酪農関係事業の広まり

・ 設備の大型機械化

b 地域経済効果

・ 畜産へのウェートの増加

・輸送時間の短縮により、都市型近郊農業にみられる軟弱野菜など、生産物に多様化が生じた。

c リゾートなどアクセス道路としての効果

・ 観光目的のショートカット道路としての利用

・ ゴルフ場のオープン

(イ) 赤城山西麓地区(群馬県/利根村、昭和村、赤城村)

*県単による効果調査

渋川市から10km離れた農村地帯

a 農業面での効果

・農業環境としての自然条件に恵まれず、第二次世界大戦まで開発が持ち越されてきた地域が、多品目野菜の栽培と大規模畜産によって、今や農業を地域経済の基盤において自立しえるまでに発展した。

・それは機械化営農の進展、複合経営といった農家レベルでの対応に加えて、畜産団地と耕作農家の地域間複合(堆肥センター)や、農道整備を前提とした土地基盤整備などによるところが大きい。

・また、広域農道の開通により、農協を通じた共同出荷と農家が独自に出荷する2つの流通経路を容易に確保することができるようになったことで、新しい作目導入を助長し野菜中心の産地形成を進めている。

・今日急速に進む首都圏農業の再編成を背景として、大都市近郊の農業が都市化の波を受けて衰退する中で、当地域が都市地域への生鮮野菜を主とした食糧供給の役割を期待されることになった。

b 沿道に観光農園が多数できている

 

 

 

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