(2) 元気高齢者の地域参加状況
本地域では、老人クラブを中心としてゲートボール、ダンスなどの各種趣味・レクリエーション活動が非常に活発である。また、子供との交流や、高齢者の知恵を活かした技術の伝承や、産品づくりも幾つかみられるようになってきている。
しかしながらいづれの町村においても高齢者の人材リストやシルバー人材センター的な機能の整備はみられず、高齢者の“仕事・収益”に対する高いニーズに反して、現在行われているいづれの活動も一定の経済収益をもたらすものにはなっていない。
各町村における元気高齢者の地域参加状況は、以下のとおりである。
三島町
○ 老人クラブの活動の一つとして「工芸運動」に参加している。
○ 町の自給運動として「有機農業運動」を推進している。
○ 公民館活動の中で「おじいちゃん・おばあちゃんの味」の伝承を行って
いる。
金山町
○ 自然教育村のインストラクター(子供に山の生活を教える)の役割を担っている。
○ 老人クラブの活動で「かねやまの民話と伝説」「おとしよりの知恵袋」の冊子を制作している。
○ 現在、高齢者の“人材センター”的な組織作りの準備に入っているところ。
昭和村
○ からむし織りの技術保有者として約80人を認定している。
○ 農協が高齢者活用事業として水稲の委託方式をとっている。(60名・20ha)
○ 地元の中学生に高齢者が先生となって「ふるさと学習」をカリキュラム化している。