(2) 産業の振興について
大学を活かした地域内の既存産業の振興と新産業の創出を推進するため、製造業、商業、農業等の各産業分野において、大学との連携を図る以下の方策メニューを設定する。
ア 地元企業の高度化を支える産学共同研究センターの運営
産学共同研究センターの運営においては、運営主体が大学や地元事業者とのコミュニケーションを積極的に行い、地元事業者に密着した共同研究、人材育成、情報提供、産学官の交流機会の創出を図っていく。
特に、地元起業を優先的な課題として捉え、アントレプレナーシップ(起業家精神)の高揚を図るとともに、研究開発型企業の創出を目指していく。
また、企業は、製品開発において、学生の持つ専門的なアイディアを期待するものと考えられ、企業と学生が直接、交流する中で、新たな製品が生み出されるような仕組みを検討する。
【具体的取組み例】
・地元事業者のニーズをくみ上げる交流サロンの定期開催
・起業家育成セミナーの開催
・地場ベンチャー企業の立ち上げ資金の援助
・企業の製品開発を大学(学生)から提案する機会の創出 など
イ 学生が集まる商業経営と商店街イベントの展開
中心商店街などにおいて、従来の住民に加え、学生を対象にした商業が展開されるよう、中心商店街などにおける徹底した検討と経営意識の変革を促す。
そして、学生参加による大学と商店街が一体となったイベントの開催や学生向けの新規サービスの開発、品揃えの転換、さらには共通駐車券の発行などにより、学生と地域住民が共に集まる賑わいのある商店街を目指す。
【具体的取組み例】
・中心商店街の経営者セミナーの開催支援
・中心商店街で行うイベントへの学生サークル等の参加
・学生向けディスカウント・サービス
・学生向けポイントカードやICカード等の導入 など