(3) 本荘由利圏域内や他地域との関係づくり(地域連携)
大学を活かした地域づくりは、本市が率先し、本荘由利広域市町村圏全体として推進するものと考える。このため、本市内のあらゆる主体にとどまらず、周辺町村とともに広域市町村圏として、総力をあげて地域づくりを進める。
また、本市は、ハンガリー共和国ヴァーツ市と友好提携を締結している他、環日本海沿岸都市との交流や北東北地域連携軸、環鳥海4市サミットなどの連携を進めており、こうした他地域とともに、大学を活かした事業を推進する。
一方、本市は、これまでも本荘由利圏域の中核都市にふさわしいまちづくりを進めてきたが、県立大学の設置によりその役割は一層大きくなってくる。また、各地からの学生や教職員の往来により、広く対外的に開かれたまちづくりが求められ、それらに応えた取組みを進めるものである。
(4) 大学周辺の整備と中心市街地の空洞化解消(共生・一体)
秋田県立大学本荘キャンパスは、中心市街地に隣接して立地するという利点を活かし、大学周辺と中心市街地間で相互に人が行き来し合い、大学と中心市街地が一体となるような都市計画を進めるものとする。
このため、大学周辺と中心市街地の整備を並行して進めるとともに、大学と中心市街地間のアクセシビリティ(近寄りやすさ)の向上を図っていく。
また、学生が過ごす空間が、地域と遊離し、学生にとっての独占的なものとならぬように努め、住民にとっても、学生にとっても生活しやすく、住みたくなる都市を創っていく。
(5) 本荘らしい個性ある学園都市づくり(地域個性)
全国的に大学の新設が進行し、学園都市が形成されるなか、先端的な大学があるだけの無個性な学園都市では、他地域に対する情報発信や交流・連携を推進する上で、不十分である。例えば、学会コンベンションの誘致にしても、他地域と差別化した誘因を作らなければならない。
このため、日本海や子吉川などの自然資源やボートなどの水に関わる活動、城下町としての文化などを活かし、他地域と差別化した個性的な学園都市を、本荘の地で形成していくものである。