(1) 長期的なビジョンを持った計画的な学園都市づくり(計画的取組み)
本市においては、大学立地に伴い、学生や教職員を対象にした住居・近隣商業施設の立地が予想される。
これら大学立地を契機にした開発が、乱開発とならぬよう、本市は、中長期的な視野から、大学を核にした都市計画の方向性を明確に描き、大学と地域が共存・共栄する土地利用や地域整備を進めるものである。
また、大学を核とした地域づくりにおいては、地域の産業活動や住民生活、ひいては地域振興に関わる多面的な方策が考えられる。本市は、それら方策の優先順位を明確にし、段階的・効果的に方策を推進する。
(2) あらゆる主体の参加による大学を活かした地域づくり(参加・連携)
大学を核とした地域づくりは、例えば産学の連携により推進されるだけでは不十分であり、大学と地域内の住民、企業(製造業、小売業、サービス業など)、行政など地域内のあらゆる主体が、役割を分担し、連携して進める必要がある。
このため、地域内のあらゆる主体が、“学園都市”で日常生活を営み、生産活動を行なうという意識を持ち、各々ができることを見出し、行動を起こすことが大切である。地域をあげて、大学の教職員や学生を歓迎することで、地域の大学に対する期待を表現していく。
また、新たな地域住民となる学生や教職員にも、地域づくりへの参加機会を積極的に提供し、地域の担い手として活躍してもらうと同時に、学生が卒業後も本市に定着・定住し、住民として居住を選択しうるよう、受け入れ体制(就業機会、居住条件)の整備を進める。