エ 人材定着・定住促進について
(ア) 地元高校の進学推薦枠
地元高校生の進学の促進について、庄原市では、地元高校の推薦枠を確保している。
(イ) 大学卒業生の地元雇用
大学卒業生の地元雇用の促進については、鳴門市で大学卒業生が教員として地元で就職しているなどの例がある。しかし、庄原市では、受け入れ側の企業に魅力的なところがないなど課題を抱えており、卒業後、ほとんどの学生が市外へ流出している状況である。
(ウ) 教職員・学生の地域内居住
大学職員や学生の地域内居住の促進については、庄原市で県公舎、職員寮が整備されている。また、建設補助及び固定資産税の減免による学生アパートの家賃引き下げや市内から大学への無料送迎バスの設置などにより、隣接する他の市町でなく庄原市内への定住を促進し、現在でも9割以上の学生が市内に居住している。しかし、学年が進むにつれて学生は自家用車を保有するようになり、繁華街や遊び場所が充実している近隣都市に移り住むケースがみられる。小杉町では民間による住宅建設により地域内居住が進んでいる。
オ 地域外との交流・連携について
(ア) 外国人留学生の受入れ
大学での外国人留学生の受け入れについては、鳴門教育大学では平成8年現在、約30名の留学生が在籍している。また小杉町では、外国人留学生医療助成事業が進められており、平成9年度では8名が国保税2分の1負担の対象となっている。また、広島県庄原市では、日中親善協会等を通じた交流事業が実施されており、住民の国際感覚の醸成につながっている。
(イ) 他地域との交流
ほかに、小杉町では、3つの高等教育機関、商工会、組合等の交流を促進する「地方都市交流推進事業の推進」を図っている。