“グラウンドワーク”とは、身近な環境を再生させ、豊かな暮らしを実現するための“基盤整備”を意味しており、その目的を達成するための方法として“パートナーシップ(協働・協力関係の活動)”を導入した事業を表す。“グラウンドワーク・トラスト”は、それを現場で実行する活動組織である。具体的には、専門家として地域に入り、市民・企業・行政間のパートナーシップづくりを行ったり、地域にある技術や資材、資金、労働力などを活用したりして、効果的な地域づくりを行っている。
現在、英国内には42のグラウンドワーク・トラストと、それを統轄するグラウンドワーク事業団がある。
所在地
●ブラックウッド〔Blackwood〕にあるグラウンドワーク・トラストは、ウェールズ南部のカーディフから北に約30kmのところに位置している。
目 標
●グラウンドワークの目標は、各グラウンドワーク・トラストの定款の中に定められている。その内容は、地域が抱えている問題、所長やスポンサーの考え方の違いなどにより多少異なっているが、概ね、次のような内容となっている。
《使 命》
●地域住民、地域の事業者、各種の団体が、個々の参加能力を高めてパートナーシップを形成することによって、地域の環境や経済、そして社会をより豊かにすることができるマネジメント(=グラウンドワークという概念)を地域に導入すること
《目 的》
●グラウンドワークが行う地域レベルでの環境活動を質量ともに向上させること
●グラウンドワークと共に活動する企業、ボランティア団体、公共団体の数を増やし、個々のセクターの努力が生み出す成果を最大にすること
●できるだけ多くの人が、身の回りの環境についての知識と理解を深め、地球環境との係わりを持てるような機会を創出すること
●グラウンドワークの実践地域を全国的に拡大し、その影響力と浸透力を強めること
●連帯が強く、ダイナミックで、しかも影響力のあるネットワークを国内および国際レベルで形成し、地球環境の再生、改善、マネジメントのために最良の事業を推進すること
設立年度
●1981年
(グラウンドワーク・トラストの設立)