§. 鳥学会での自由集会を開催予定
今年の秋の鳥学会で、自由集会を計画しています。ひとつは研究会独自のもの(9月19日を予定)、もうひとつはOBIC(油汚染海鳥被害委員会)としての集会です。研究会独自のものにつきましては、内容等、詳しいことが決まりしだい、またご案内いたします。
◆名称
油流出による野生生物への被害防止体制の確立を目指して
−アメリカに学ぶダメージアセスメント−
(野生生物への被害規模調査)
◆主催者
日本ウミスズメ類研究会、(財)日本野鳥の会、WWF Japan
◆日時
97年9月21日(日)
午後1時から午後3時半
◆場所
新潟大学(97年日本鳥学会会場)
◆開催の目的
背景
97年1月に発生した日本海重油流出事故では、多くの海鳥を中心とした野生生物への被害が起こった。これに対応しOBIC海鳥被害調査委員会が日本ウミスズメ類研究会や日本野鳥の会などにより結成され、被害個体の回収のため環境庁や都道府県、関係機関との調整をはかった。一方、現場では日本野鳥の会の支部などが、被害個体の回収と汚染規模の調査を行っている。また環境庁は、(財)日本鳥類保護連盟に委託をし、ナホトカ号油流出事故による海鳥類への影響に関する調査の実施と検討委員会を開催している。
目的
これらの現状をふまえ、調査活動の現状を把握し共有するため、どのような調査活動が誰により行われたのかと、その活動の結果を集積する。さらに調査活動の目的が、ダメージアセスメント(野生生物への被害規模の推定)であったことを確認し、目的達成のためにやるべきではあったが、できなかった活動も確認する。
そして今後の油流出事故に備えるため、ダメージアセスメント実施体制確立の検討と、より効果的な被害防止策を取ることができるよう、アメリカなどで行われているセンシティブエリアを特定し地図化することを検討する。
§.冷凍庫の寄贈
油汚染海鳥被害委員会(事務局・(財)日本野鳥の会)より、研究会調査の海岸漂着死体の保管用として、大型冷凍庫の寄贈を受けました(北海道海鳥センターに設置)。
海岸で漂着した鳥の死体を見つけた場合は、ぜひ事務局宛にお送りください。貴重な資料として有効活用させていただきます。
§.ペンギン会議からの寄付
重油事故の件で、ペンギン会議より約10万円の募金をいただくことになりました。募金は「海鳥研究・保護基金」に繰り入れ、有効に活用させていただきます。どうもありがとうございました。