日本財団 図書館


 

4.5 欧州における港湾施設の建設費用及び維持費用の負担の仕組み

(1) 欧州における港湾施設の建設費用及び維持費用の負担の仕組み
欧州における港湾施設のうち非収益施設.(航路凌渫、航行援助施設、防波堤、閘門など)の建設あるいは維持のための費用については、その多くの国において国の負担となっているが、北欧諸国、英国、アイルランド、スペインなどのにおいては港湾管理者の負担になっているところもある。
しかしながら、港湾施設のうち岸壁、ドック、用地造成等の収益施設については、ベルギーを除くいずれの国においても港湾管理者の負担となっている。
このような欧州各国における港湾施設の費用負担の仕組みを一覧にして別表にまとめた。
(2) 欧州における各種港湾サービスの提供主体
このように、国、港湾管理者が分担して整備した港湾施設(下部構造:インフラストラクチャー)を利用して、民間事業者が各種の港湾サービスを提供しているが、その分担状況は各国ともおおむね一致している。ただし、港湾管理者自らが直接提供するサービスと外部(民間事業者)に委託して提供するサービスの分担状況は各国の状況に応じて多少異なっている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION