1. モントリオール港
港湾名 |
モントリオール港 |
港湾管理者名 |
Montreal Port Corporation |
組織の性格
(雇用者数) |
現在の組織は、1983年のカナダ港湾公社法に基づき地方港湾公社として
設立された。カナダ港湾公社の管轄下にあるが、モントオリオール港の管
理・運営、振興等を行う権限を有し、7名の委員からなるボードが意思決
定基間として置かれている。ケベック州にあり、独自性が強い。
港湾公社の人員:350名
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業務概要 |
港湾の開発・管理・運営
施設の貸付 |
営業収支 (1995年) |
港湾営業収入: 54.6百万カナダドル
営業経費: 35.4百万カナダドル
減価償却費: 10.9百万カナダドル
市への納入: 6.0百万カナダドル
国(CPC)へ負担金:2.3百万カナダドル
営業利益: 9.3百万カナダドル
港湾収入の最大は、埠頭通過料。港湾施設設備投資額は、15-18百万カ
ナダドル。
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港湾の性格 |
セントローレンス川の上流1,600kmの地点に位置し、カナダ中部及び米
国中西部・北東部へのターミナルとなっている。古くから、穀物の輸出
港として利用されてきたが、最近では、穀物マーケットがヨーロッパか
らアジアにシフトしたため、貨物が西海岸に移っており、モントリオー
ル港の取り扱いが大幅に減少している。一方、コンテナ貨物は増加して
おり、1995年は73万TEUsに達した。港湾管理者は、基本的に家主的管
理者であり、コンテナターミナル等大部分の施設は民間のステベ会社や
民間のターミナルオペレーター行っている。しかし、穀物埠頭の一部、
旅客施設、鉄道ヤードは港湾管理者自ら運営している。
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取扱貨物量 (1994/5 FY) |
総貨物量: 1,922万トン
コンテナ貨物: 714万トン(726,435TEUs)
穀物輸出入: 159万トン
石油類: 561百万トン
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主要港湾施設 |
Cast Container Terminal:4バース、
延長740m、水深10.7m、クレーン5基、ヤード21ha
Maisonneuve Terminal:4バース、延長822m、水深10.7m、クレーン4基、ヤード18ha
他、 3つのコンテナターミナル。
Grain Elevator No.4: 2バース、 延長395m、 水深10.7m、保管能力26万トン
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その他 |
1990年以降港湾現業部門労働者の50%削減を実施した。従来から、国か
らの補助金は一切なく、逆に、CPCに対する負担金を支払っていたので、新法による改革は支持している。
河川港であるため水域を減少させる開発は一切出来ないので、60 km
下 流に 350 ha
の土地を購入し、新コンテナターミナルの開発を行う(実施
時期未定)。
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