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2.豊かな自然を生かした活用を。
里山は昔から農用林として利用されるだけでなく、その地域の人々にとってのレクリエーションの場として、四季折々の行事と共に広く使われて来ました。春は山菜摘みや花見、秋には紅葉狩りや「きのこ」取りといった、地域ぐるみの行楽の場でもあったのです。ひるがえって現在の私たちにとっても、施設過剰の都市公園や観光第一主義の国定公園より、より自然の豊かな「自然公園」として、里山の活用価値は大変高いものと思われます。里山の自然を活かしつつ適度の手入れをすることで、すぐれた都市近郊型の自然公園として活用することが望まれています。 ![014-1.gif](../images/014-1.gif
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「里山の保全」をより現実的にするには、地域住民市民による積極的な提案やボランティア労働による参加など、その地域植生や風土にあった活用計画が必要であり、自然の回復機能や遷移を充分に生かした自然公園とすることが大切です。そのために、それぞれの里山の植生や生物調査、植生管理計画の立案、地域住民の意識調査や活用状況の把握、さらに実施に当たっては指導者の養成や学習会、研究会、管理組織、運営組織など多くの課題に取り組むことが必要となります。 私たちが残したいと考えている「里山」には、次ぎのような立地条件の異なるものがあります。
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