2)データ処理の例
XBTによる測定記録の例を図2.2.4に示す。
3)バシー通報
気象庁海洋気象部(1995)により発行されている「BATHY報の通報手引き」の解説書を、参考までに付属資料3に示す。
(3)電気伝導度水温水深計(CTD)及び投下式電気伝導度水温水深計(XCTD)
電気伝導度水温水深計(CTD:Conductivity Temperature Depth profiling syst)は電気伝導度(Conductivity)、水温(Temperature)及び水圧(Pressure)を測定する機器である。このうち電気伝導度は水温、水圧のデータから実用塩分(Practical Salinity)に換算される。
CTDによる測定はデータの記録方式により船上記録方式と内部記録方式の2つに大別され、両者の相違はデータ記録処理装置が独立して船上にあるか、CTDセンサー内部に組込まれているか否かである。CTDで測定されたデータ(電気伝導度、水温、水圧)はセンサーユニット内でFM信号に変換され、ケーブルを通して船上のデータ記録処理装置に伝送される(船上記録方式の易合)。
データ記録処理装置に伝送されたFM信号は、FM-DC変換(信号処理器)され、鉛直分布図に描画されるとともに、データ処理器に送られコンピュターで演算処理されたデジタルデータは記録装置に収録される。
なお、投下式電気伝導度水温水深計(XCTD:Expendable Conductivity Temperature Depth)は航走中の船舶から電気伝導度・水温・水圧センサーを内蔵したプローブを投下することにより、海面下の水温、塩分のプロファイ
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