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なお、日本では300m〜1,830mまでの4種類のプローブが市販されている。XBTは船舶からワイヤーで吊り下げて曳舳する機械式構造のBTから発展したもので、ウインチが不要で船速・天候等に左右されず、能率の良い観測が可能であるが、プローブは1回の測定に供せられるのみで回収はできない。水温はプローブ先端に付けられているサーミスタにより測定されるものの、深度の変化は着水後、自由落下するプローブの時間変化によって次式により算出されるものである。

H=at+bt2

ここに、Hは着水からの水深(m)、tは着水からの時間(sec)、定数(a,b)は深度、メーカにより異なるプローブの形状と重量から実験によって求められた値である。

1)主要な装置の構成

XBTの主要な装置は、プローブ、ランチャー、キャニスター、記録計等である(図2.2.3)。

 

 

1.プローブ

感温素子と呼ぱれるもので、サミスターとエナメルの導線がセットされている装置である。

2.ランチャー

プローブを打ち出す装置である。

3.キャニスター

プローブを投下するための筒で、ランチャーに装備すると、記録計に装置の確認信号が発せられる。

4.記録計

水温及び水深データをコンバータを利用し、デジタル化した情報としてパソコンに収録する方法と、記録紙にアナログ方式で描画する方法がある。

 

 

 

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