際河川につきクリアランスについては、隣国との調整が必要なのでこの程度の高さは要望されよう。本件JICAが1997年からF/Sを始めることが決定しており、99年OECF案件となる可能性あり。
4.14 ハロン海峡(カイラン港入口)橋梁
イギリスがクリアランス45m橋梁架設のアイディアを提案してきている。資金としては、石炭公社からもあてにできず、やむなくBOT方式にて実施しようとしている様子であるが、通行料からの資金返済は金額的に難しいと考えられる。今後、沈埋管方式で低コストの提案をする余地もでてくる可能性あり。
4.15 沿岸無線グレードアップ
船舶用沿岸無線のグレードアップがVinamarineの事業で円借款案件として近々に契約されることとなっている。まずは、ダナンから北部において実施される内容である。
4.16 ニャチャン造船所建設
現在ヴィエトナム国内に5,00dwt級の修理能力を持つ造船所が4〜5ヶ所あり、造船企業連合がそれぞれの造船所を統括している。
中部カムラン港付近に10万トンドックを建設する計画を韓国(現代)が協力すると発表した。国内に製鉄所はない故、鋼材、機器類、艤製品のほとんどを輸入せざるを得ず、近隣での良質な労働力確保も難しいので実馴こは課題が多いようである。
4.17 製鉄所建設
現在輸入に頼っている鋼材の国内生産のため、JICAによるマスタープラン(1年目)を実施中。建設候補地の選定を含めて照査中であり、F/Sは、2年目からとなる。
4.18 メコンデルタ土壌改良
強酸性土壌を改良し、植林が出来るようJICA及び林野庁よりそれぞれ2名づつが専門家として派遣されることとなっている。実行面では、ヴィエトナム側が改良を実施する技術協力案件である。