4.ハロン湾
ハイフォン港から約80km北東のハロン湾湾口に10,000〜50,000dwt船舶の沖荷役用係留ブイがあり、ホンゲイ炭(無煙炭)の積出しに、はしけによる沖取り作業が行われている。
港内の水深が約5m程度のため、現在本港地区に入港可能な船舶は7,000dwt程度までに限定されている。近年のヴィエトナム経済の発展を支えるため、大型船舶による大量輸送の必要性は増大しつつあるが、ハイフォン港では7,000dwt以上の船舶は、ハロン湾にてはしけによる沖取りで対応せざるを得ない状況である。
また、本港地区のクレーン等の荷役設備としてはコンテナクレーンは見当たらず、本船付きのギアクレーンで荷役作業を行っているものと思われる。一般貨物用クレーンは、ロシア製のものが4基ありHai Phong港が所有しているとのこと。コンテナヤード内には、2段〜3段積みにてコンテナが置かれていた。荷役は、24時間制、7日間/週とのこと。
ハイフォン港において聴取した港湾建設・拡張計画の概要を以下に記す。
・コンテナ・バース拡張計画
0ECF借款4,000万ドルにてPQを実施中。
・港湾サービス用ボート購入計画
タグ・ボート3隻とスピード・ボート2隻をOECF借款にて購入する。近々造船所選定のためのPQが行われるもの。
・チャンネル水深増掘り計画
現在航行できる船舶は、7,000dwtまでであるが、これを20,000dwtまで航行可能とするため、航路長さ40km、幅100mにわたって、水深を現在の-5mから第1段階で-6.5m、第2段階で-9.3mまで増掘りする計画を策定中。
・維持浚渫用浚渫船購入計画
現在国の予算にて現在年2回業者に請負わせている200〜300万m3/年分