(8)MYEIK
MYEIK街と港はKYAUKPYA河の河口で西方へ張り出した陸岸の頸部にあり、2km沖合のPATAW島に遮蔽された港域は比較的静穏である。周辺海域には大小800〜1000の島が散在し、豊かな水産資源・森林資源に恵まれ、活気ある漁村の雰囲気を呈している。交通インフラとしては北のDAWEIへ通じる道路があるが、南方への道はなく陸路のアクセスは期待出来ない。そこで専ら海上沿岸輸送及びYANGONとの定期航空便に頼っている。港湾施設は8地方港の内最も桟橋が充実している。MYEIK港本土側には5本の固定又はポンツーン式桟橋があり、10T程度のスクーナが着桟する。
ミヨテイ桟橋(ポンツーン)は1987年に供用を開始した新施設で輸出を扱っており利用率が最も高い。また、これとは別に石油専用の固定桟橋が1本ある。
PATAW島側には1固定桟橋(給水専用、木製)及び1ポンツーン(冷凍・製氷工場専用)がある。
航路は南北2航路があり、北航路が主航路として400GT迄の貨物船が通航する。水深は4m程度に維持されており、潮差を利用すれば5〜7m程度の喫水船が通航できる。港内中心部近くに2mの浅所があり、KALWIN灯台が設置されている。南航路は10GTクラスのスクーナーが通航可能である。
(9)KAWTHOUNG
KAWTHOUNGはミャンマーの最南端VICTORIA岬に位置し、タイ国との国境PAKCHAN河を挟んだ対岸はタイ領のRANONGである。ミャンマー領地方都市につながる陸路はなく、RANONGへのフェリーとYANGONへの定期航空便がある他、専ら沿岸就航船に頼る港街である。
港は街の中心部に位置し、南・北2基のポンツーンがあり側傍水深も4.9mと適当であるが、操船水面が狭く、大型船に着岸しにくい。多くの場合、沿岸就航船の荷役はPAKCHAN河の数km上流の河中で小型モーター船との間で行われている。