参考文献: 1)応和俊雄、浜崎正信:溶接用語活用事典、1979.2. 2)メガフロート技術研究組合:メガフロート/超大型浮体式構造物 3)メガフロート技術研究組合:超大型浮体実海域実証実験(洋上施工法) 4.自動位置決め装置
自動位置決め装置を最新の計測機器を用いて、最小限の人員で自動的にかつ正確に設置位置に作業船及び構造物誘導するものと定義すると、今後の機器開発の方向として考えられることは以下のことがあげられる。 (1)GPS等を利用した自動航行システム (2)GPS、光波、超音波等必要な位置計測システムを組み合わせた微調整システム (1)についてはナビゲーションシステムとしてすでに開発されており、特に機器開発としては必要ないものと思われる。しかし、構造物を曳航する場合ナビゲションシステムと曳船の操船を組み合わせて自動制御することは、今後の技術開発として必要なことかもしれない。特に曳船が複数隻必要な場合には難しい。 ここで必要なことは、目的地に近づき作業船及び構造物をいかに早く正確に誘導できるかである。そこで、輸送方式毎について記してみると ?@直接曳航方式 この場合には構造物にCPS、方位計、傾斜計等所要の機器を設置し、曳舶のデスプレイーにこれらのデーターを刻々表示し、それらのデーターを目標に操船するのが望ましい。機器の開発があるとすれば、構造物の動揺、波浪抵抗等十分把握し、位置データ等をフイードバックして曳船の操船を制御する方法が考えられる。 ?Aバージ輸送方式 バージ輸送方式の場合には、バージにCPS等によるナビゲーションシステムを装備し、目標点が近づいたら位置データーを基に操船するのが望ましい。 ?B吊り揚げ輸送方式 この場合には構造物または起重機船にGPSを取り付けて、それらの位置情報を目標に操船するべきであろう。 (2)については、機器の開発が一番必要な項目である。(1)で目的地点に到達し、おおよその位置に仮設置してから微調整により正確な位置に本設置するもので、例えば、明石海峡大橋橋脚ケーソンの場合には次のような位置計測システムをとっている。 橋脚ケーソンの作業管理システムとして、位置データーの他に下記に示すデーターをCRTディスプレイに表示し、これらのデーターを把握してウインチを操作するものである。
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