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(8)海洋資源開発施設

半潜水式掘削リグは、1962年に建造されたBlue Water Rig No.1が最初であるが、ロワーハルと呼ばれる底部浮力と垂直コラムで安定性を保持し、上部を作業用の甲板とするものである。この形式の原理は、波の作用により誘起される上下動を、ロワーハルに作用する慣性力で抑制しようとするものである。第2白竜など我が国で建造されたものが多い。1975年の沖縄海洋博覧会に展示されたアクアポリスはこの形式のものである。
テンションレグプラットホーム(TLP)としては、1984年に北海のハットン油田の水深148mに設置された鋼製ものが最初であるが、1995年に完成したヘイドラン油田のTLPはコンクリート製で水深345mに設置されている。

 

(9)波浪観測施設

大水深海域の波浪観測に用いられる波浪観測ブイには、ディスカスブイ、緊張係留方式ブイ(テンションレグ式ブイ)が設置されている。

 

参考文献
1)Weston Canada Hyd.Lab.,Ltd:Development of a manual for the design of floating breakwaters, Canadian manuscript.Report of Fishery and Aquatic Science.No.1629.1981.
2)Richey,F.P.:Floating breakwater field experience West Coast,’US Army Corps of Engrs.,Coastal Eng.Res.Contor,HR82-5, July 1982,64P.
3)土質工学会:海洋開発における基礎構造物の現状-海洋構造物の計画-p.164〜165、1975,2.
4)清水春生、菅原忠夫、大田誠二:広島県福山みゆき地区浮防波堤建設工事、土木施工24巻11号、p.11〜24、1983、11月.
5)木暮健一郎、鈴木康正ほか:浮防波堤の設計と施工、第30回海岸工学講演会論文集、p.440〜444、1983、月.
6)運輸省第三港湾建設局広島潜工事事務所:広島港国際観光船桟橋建設記録、103.、1994.
7)Ueda S.et al:Study on Floating Bridge in Japan,lntern’I Workshop of Floating Structures in Coastal Zone、p.5-1〜5-12,Oct.1994.
8)Zinsering M.H.and W.J.Cichanski:Design and Functional Requirements of the Floating Container Terminalat Valdez、Alaska,OTC4397,p.229〜238.1982.
9)横田 弘、戀塚 貴:PCポンツーンを用いた六角形浮体構造物の開発、プレストレストコンクリート、Vol.33、No.3、p.38〜46.1991.
10)運輸省港湾局監修:みなとの技術'93、沿岸開発技術研究センター、p.171〜172.1994.
11)上田 茂:コンクリート浮体構造物の現状、コンクリート工学、Vol.33、No.6,p.5〜13.1995.6

 

 

 

 

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