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6.Kvaerner Concrete Construction

(1)概要
Kvaerner Concrete Construction a.s(KCC)のHanoytangen工場を訪問し、KCC社の概要並びに業務内容の説明、海洋構造物特に、石油掘削リグ建造プロジェクトの技術説明/討論と当工場のドライドッグ並びに係留設備の見学を行ったものである。
KCC社は、ノルウェー最大の民間企業であるKvaerner Gr.の100%子会社で、Conoco社のHeidrun TLPプラットフォームのコンクリート製基礎を建造するため、1992年設立されている。Kvaerner Gr.の構成図を図-2.2.9に示す。

 

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Kvaernerグループは1967年に設立され、エンジニアリング、製造、造船、及びエネルギー生産の幅広い範囲で、約420の会社で構成されている。総収入約106億ドル(約12,190億円)のほぼ70%は国外での活動によるもので、全従業員数は約45000人とのこと。
Kvaernerグループはケミカルタンカー、LNGタンカー、砕氷船等の特殊船を建造する造船部門と石油/ガス関連の設計/エンジニアリング/機器供給/据付け業務を主要事業とし、ノルウェー王国の大陸棚上大規模海洋開発の全てに絡んでいる。
また、海洋構造物のエンジニアリング会社として、仏国の海洋コンクリート構造物の設計/エンジニアリングの会社であるDoris Engineering社と合弁設立(1991年)したKvaerner Doris Offshore Concrete a.s(KDOC)(Kvaerner:60%、Doris:40%)があり、KDOCはKCC設立時の構成要素となっている。そして、最近、英国トラファルガー社もグループの一員となった。

 

(2)Hanoy tangen Yard
ヤードの面積は90エーカー(約36.4万m2)で、ドライドッグは間口115m、奥行き320m、深さ17mの規模(36,800m2)である。そして、隣接して、水深100mの係留基地を設けている。

 

 

 

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