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3.Bergsoysund橋
(1)概要
この浮体橋梁はKristiansundとFreiを本土に直結させるクリファスト計画の三つの海峡連絡路の一つであり、連絡路は図-2.1.4に示すように、以下の三つの橋梁およびトンネルから構成される。
?@吊橋
HogstとHamna間のGjemnessund橋
全長1257m(ノルウェー国内第1位)・径間長623m、タワー高さ108mの吊橋で車線数は往復2車線、1992年に完成した。
?A海底トンネル
BergsoyaとFlatsetoya間のFreifjordトンネル全長5086m(海底道路トンネルとしては世界最長)、1990年6月より延設が開始され1993年完成した。
主要目は以下のとおりである。
?B浮体橋梁
BergとSkejevlingvagen間のBersoysund橋
全長933m、浮体橋梁部845m,1990年9月に建設に着手し、1992年6月に供用が開始された。
クリファスト計画の予算は12億5000万NOKであるが、そのうち取り付け部を含めた甦設費は9億NOK(1987年)である。61.4%は完成後に徴収する通行料で賄われ、残りは政府資金である。なお、1985年9月1日から既存のフェリー航路において事前通行料の徴収がなされている。クリファスト計画は年利6.0%で2012年(当初は6.5%で2010年)に完済する予定である。通行料は現在のフェリー料金と同一である。通行料の徴収は1973年に設立されたFastlnadsfinans Ltd.が行ない6.1億NOKを回収する。株式の保有は、More og Romsdal県、公共道路庁More og Romsdal事務所とFastlnadsfinans Ltd.の合弁事業である。
クリファスト計画の完成後には、NordmoreおよびRomsdal地区の交通および商業に大きな影響が期待される。KristiansundとFreiの交通量は45%増加し、2,500台/日が見込まれている。また、22,000人の住民が本土と容易に交通できるようになり、緊急医療、地域の交流、空港へのアクセスなど多くの利便がもたらされる。10年間では2,000人の新規労働需要が見込まれている。

 

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