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序文
21世紀を目前に迎えた我が国は、新しい時代に見合った社会、経済基盤の新構築、環境整備等が急務となっており、特に、国民生活の充実・向上を図るためには、四方を海に囲まれた利点を生かし地域の人々に親しまれているウォーターフロントの利用・整備は欠かせないもので主要な施策として実施されております。建設産業は、これらの流れに大きな影響力を有しており、常に新しい時代に対応した技術の追求を推進しなければと考えており、特に、最近では、港湾・海洋等における浮体構造物等の調査研究が進み一部で実施され、今後さらに発展する傾向にあります。これらの動きに対し、従来からの海上施工技術、作業船等で対応できるのか検討するとともに、新しい要請に対応した施工技術の開発を検討する必要性が生じてきております。
このため、当協会設立10周年記念事業として会員の皆様とともに港湾・海洋施設等浮体構造物建設の実績があるノルウェー、オランダを訪問し、実情及び施工技術に関する情報を収集して今後の技術開発の一助に役に立てればと考え、視察団を編成して調査を致しました。
本調査の取りまとめについては、平成8年度(財)日本船舶振興会(日本財団)からの補助金を受け、鳥取大学上田教授に調査班及び調査委員会の委員長をお願いして頂き、また視察団員の中から8名の方に調査班及び調査委員会に合流して頂いて現地における情報聴取、資料収集等詳細調査及び調査内容の分析等お願いして、大変なご苦労をおかけしてこの報告書が取りまとめられた次第であります。
ここに、上田委員長始め調査班の委員の皆様のご苦労、ご協力に対し、また、視察団員の皆様のご支援、ご助力に対し、心から感謝を申し上げますとともに厚くお礼を申し上げます。
なお、この報告書が多くの関係者の皆様の今後の技術開発の参考になれば幸いに存じます。
平成9年 3月
社団法人 日本海上起重技術協会
会長 古村真事

 

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