●結核予防会イベント・報告
ベトナムで結核予防セミナー開催
2月17日〜19日/ハノイ
日本船舶振興会より援助を受けて結核予防会が主催する結核予防セミナーが、昨年度のホーチミン市に続き、2月17日〜19日の3日間、ベトナム社会主義共和国・首都ハノイの政府講堂で開催されました。
本会からは、結核研究所の森所長、藤木国際協力部研究員ほか筆者を含む4名が派遣され、大韓結核協会結核研究院ホン院長、タイ国チェンライ病院パチャリー医師が講師として参加しました。
今回は、結核予防の末端に携わる人々を対象に同国の結核対策の強化を図るため、対象者を昨年の県から、その下の郡に広げ、52の郡から135名の医師や検査技師が集まりました。
1日目は各郡からの活動の報告により直面している問題点が浮き彫りにされました。2日日は森所長の「結核の疫学」、ホン院長の「結核の治療と診断」、パチャリー医師の「タイ国のHIVと結核」の講義。その後、医師と技師のグループに分かれ、医師はDOTS(直接監視下短期化学療法)と菌陰性結核の診断について、技師は藤本研究員を囲み結核菌検査精度管理について熱心に討議が行われました。
最終日には今後の活動計画と行動計画が確認され、受講者に修了証書が手渡されました。森所長からの「本セミナーがこれからの結核対策の鍵になることを確信しています」という挨拶をもって、セミナーは幕を閉じました。
本部普及課 吉日明弘