第8章　退職年金

1　名称：公務員保険制度（GSIS）

フィリピン公務員の退職年金制度は、公務員保険制度の一環として措置されている。

2　適用範囲

GSIS加入者が対象とされ、次に掲げる者は、強制加入とされる。

・共和国行政府の正規及び恒久的な職員

・議会の正規及び恒久的な職員

・司法府の職員

・フィリピン軍の正規の仕官及び志願兵

・その他の政府協議会又は機関の正規及び恒久的な職員（フィリピン大学及びその他の公共企業体を除く。）など

3　支給対象

次に掲げる者に支給される。

・強制退職年齢である65歳に到達して退職した者

・年金受給資格を得る年数を勤務し退職した者

4　掛金

・給与月額の4%に相当する額。

・政府は、職員の給与に係る全歳出予算の2%を拠出。

・GSIS退職年金基金（政府と同基金の加入者から構成される。）が設置される。同基金は、投資活動による利益を同基金の資本に繰り入れる。

5　給付の種類

次のとおり。

・退職年金（Pension）

・退職一時金（賜金）（Gratuity）

・障害年金

・死亡年金

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