
6−1−2子どもエコクラブ「ラブリーネイチャーズ」
実践事例
徳増博司(千葉市立院内小学校)
1 はじめに
「少し面倒だったけど、人に役立つし、自分にとっても楽しかったよ!」「声をかけてくれてうれしかった」環境委員会の子供達の感想の声でありました。
平成7年度より、土気南小学校児童会に、環境委員会が設定されました。子供達にとっては、自分達で始めた初めての委員会の経験であったように思います。
以前から、学校現場で環境教育の実践を広めていくには、それも足元から実践の輪を広げていくには、どうしたらよいだろうと考えていました。
さらに環境教育の目標である「主体的に学び、行動する子どもたちの育成」を図るには、どんな場面が一番取り組み易くできるだろうか?こんなことを考えていますと、子どもたちが自主的に取り組めるのは、やはり特別活動の委員会活動ではないだろうかという結論に達しました。
そこで、委員会活動というと子ども達は、どんなイメージを持っているのでしょう。当時の6年生に聞いてみますと、言葉を悪く言うと「何かおもしろくない」「先生の下請け作業員」「我慢の場」そんな声が聞こえてきました。当然「みんなのために役立つ」といった良い意見も多くありましたが。
そんな時に「地球と仲良くなりたい人集まれ!子ども環境クラブみんなで会員になろう」というポスターが目につきました。「さまざまな環境保全活動を楽しみながら実践できる。さらに会員には手帳やバッジがもらえる。」とあったのです。そして普段の活動の発表の場も有り、これはいいぞさっそくみんなに話してみようと、委員会担当の先生に話しに行きました。前もって、子どもたちの意見を聞いておきましたが、何か新しい事、何かできるのではないかという期待感から希望者も多くありました。
今までの委員会活動にはない自分達で考え実践し、その活動が学校中に、ひいては、学期に1回登校中に道路に落ちている空き缶を拾う「全校空き缶拾い」にまで発展しました。
「地域の人たちのためにもなる活動ができ、自分達の活動を自分達でも楽しめる」そんな新しい委員会活動にという願いが、平成7年度、前任校で実現できたのです。
その委員会の名前は、「環境委員会」。子どもたちは、5・6年生で、担当は私を含め合計3名の先生方で行うことになりました。第1回目の活動目には、各クラスの希望状況を聞きますと、希望者が多くジャンケンで勝って来たという子どももいました。
今年度の役員を決めた後、環境委員会の活動計画を立てます。何といっても最初が肝心です。今年度の活動が暫時来年度と引き続きますので、私の思いを話し、子どもたちが考え出した、自主的な活動を組織化したのが以下の実践内容です。
特に今までの委員会活動と違うんだ!という思いを持ってもらうために、エコクラブの
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