
5-11 樹って、こんな色(色探し)(ネイチャーゲーム)
(小学校4年図工)
徳増博司(千葉市立院内小学校)
1 背景・ねらい
子どもたちは、「森や林、樹木」について生活の中にその存在感は、ほとんど無く樹木も観葉植物も草花もすべて同じものと考えていることが多いのです。そのため図工で樹木を描くことになっても、ほとんどの児童は、指導がない場合は、決まったように幹とその上に楕円形の葉っぱ群を描くといったものになってしまいます。更に色彩についても葉っぱは、緑と決めてしまい絵の具のチューブから出したそのままの色を、まるでペンキを塗るように描いてしまいます。樹木の特徴は、勿論のこと、葉一枚一枚に違いがあり、色も同じ緑でもいろいろあるということや、またそれぞれの種類の特性にも気づいていません。
そこで、我々人間にとってまた生物全体にとって大きく関わりのある森や林、樹木について、身近に捉えて関心をもたせるために、さらに自然の色というものの美しさ、素晴らしさに気づいていける子供を育てていきたいと考えました。
2 指導計画(6時間扱い)
この単元を展開するためには、まず「捉える・学ぶ」の場面では、図工の2時間、近くの公園へ出かけ「色を探そう」を行います。4年生ということで委員会活動としては扱えません。そこで、とらえ・学びの場面では、理科という体験ゲーム活動を行います。次に、体験活動を通して学んだ事を「生かす」場面として、図工の2時間「葉っぱ・枝づくり」の単元を色づくりを通して行います。
次に発展として、各児童が描いた「枝や幹、葉」の特徴をみんなで発表し合い、それぞれの考えを分かち合う時間を1時間図工の鑑賞として扱います。

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