
5−2 みんなの池(シミュレーション・ロールプレイ)
(小学校6年 社会)
菅野悟志(白井町立清水口小学校)
1 背景・ねらい
高学年の社会科の学習では環境保護に関する単元を扱うことになっています。環境の問題はオゾン層の破壊、砂漠化、2酸化炭素の増加とそれに伴う地球温暖化、酸性雨、水質汚濁、ゴミの増大など数え上げればきりがないくらい実に多くの問題があります。これらはどれも大切な問題であり、互いに関連のあることでもあります。
したがって本単元では、はじめに世界各地で起きているいろいろな環境問題の現状を調べるようにし、次に環境保護の活動や方法などについてふれていきたいと思います。特に環境保護の活動については、国語科の教材(湿地の自然やラムサール条約などについて書かれたもの)との関連から森林や湿地の保護を中心とした学習が望ましいものと考えました。また、ただ調べるばかりでなく、湿地の保護を実際の問題としてとり上げて考えてみることにより、児童の意識をより高められるのではないかと考え、この教材1)を導入しました。
今回は第6学年の社会科の単元の中でこの教材をとりあげましたが、他の教科で扱うことも十分できると思われます。発達段階によっても違いはありますが、3へ6学年の児童ならばこの活動のきまりを理解して参加できるでしょう。したがって3〜6年のいくつかの単元で活用することができると考えます。
白井町で使われている教科書の中から本教材に関連すると思われる単元を以下に述べておきますので参考にしていただきたいと思います。
環境を守る森林の働き(5年社会)
限りある地球と日本の国土(5年社会)
地球の環境と世界の平和(6年社会)
明日の地球を(6年国語)
環境保護と人間(6年国語)
2 指導計画
地球の環境と世界の平和(8時間扱い)
・森林などを中心に自然の保護、地球環境の保全などの現状について世界の国々の事例と比べて考える。……(2時間)
・国際連合の働きを理解する…(1時間)
・世界各地でおきている戦争や紛争について考える……(1時間)
・ボランテイア活動や経済援助など国際社会での協力について考える。(1時間)
・オリンピックなど、国際交流の意義について考える……(1時間)
・湿地を保護しながら、社会生活を営む町づくりについて考える。…(本時2/2)
3 学習活動と子どもとの関わり
○本時の目標
・日常の生活が周りの自然環境へ大きな影響を及ぼしていることに気づく。
・環境問題の解決には多くの人の合意が必要であることに気づく。
・環境問題には複雑な要素があることに気づく。
・異なった立場を演じることにより他者への理解を深める。
・環境に対する自分の態度や考えの自己評価を行う
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